バキュロウイルス

難病のメカニズムを生化学的・
分子生物学的手法により解明する

動脈硬化症、がん、アルツハイマー症、ウイルス感染症など現在有効な治療法や予防法が確立されていない難病のメカニズムを生化学的・分子生物学的手法により解明し、新規の治療法や診断法を開発することを目指します。

これらの疾病に関与する因子は、細胞表面の受容体によるシグナル伝達から遺伝子の転写調節にいたるまで、複数のコンプレックスにより形成される動的なネットワークにより制御されていると考えられます。

本研究室では、バキュロウイルスを用いた抗原提示法により、疾病に関与する各タンパク質因子に対するモノクローナル抗体を作製し、高感度プロテオミクスによる分析をすることによって、これまで解析が困難であったタンパク質複合体の動的な制御機構を明らかにすることによって、新たな治療法の開発につなげます。

ニュース

2012.03.25
岩成宏子特任助教らのチームが作製した酸化DJ-1の抗体を用いて、産業技術研究所(赤澤陽子研究員、吉田康一部門長、二木鋭雄研究顧問)・同志社大学(野口範子教授、斎藤芳郎講師)らとの共同研究により開発された、「パーキンソン病早期診断技術」の記事が日本経済新聞に掲載されました。
2012.02.06
太期健二特任助教は、川村猛特任助教や順天堂大学練馬病院の井上健司准教授らと共同で、敗血症患者血中のPTX3複合体を比較定量プロテオミクス法で解析し、PTX3がパターン認識受容体として炎症関連タンパク質やアズロシジンなどのNETsタンパク質と複合体を形成していることをつきとめ、Molecular & Cellular Proteomics誌に発表しました。
2012.01.30
千葉大学村田武士特任准教授、京大医学研究科岩田想教授、小林拓也講師、日野智也研究員(現 鳥取大学講師)らとの共同研究により、岩成宏子特任助教らのチームが作製した抗体がアデノシンA2a受容体のインバースアゴニストであることをX線結晶構造解析により解明した論文がNature(電子版)に掲載されました。
2011.07.04
東大薬学研究科岩坪教授、富田准教授らとの共同研究により作製したニカストリンの抗体がγセクレターゼを阻害することによって、Notchシグナルがオーバードライブしているがん細胞の増殖を阻止し、治療薬の候補となることを示した論文がOncogeneに掲載されました。
2011.06.10
バキュロウイルス発現を用いて作製したGATA2の抗体を用いて南教授のグループがエンドムチンの発現調節について解析した論文がEMBO Jに発表されました。